痛みを病気の一症状としてのみ捉え, 診断と治療のみに走ってきた近代医学への警鐘となる一冊. 痛みの治療を西洋,東洋医学の側面から並列的に取り上げ, 解説した.

〈主な目次〉

Ⅰ　痛みの基礎とペインクリニック
　1．痛みの定義と分類
　2．痛みの発生機序と伝達機構
　3．痛みの評価法
　4．ペインクリニック概論

Ⅱ　痛みの治療法
　1．神経ブロック療法
　2．薬物治療
　3．ペインクリニックにおける漢方薬
　4．理学療法
　5．鍼灸治療
　6．外科的療法
　7．その他の療法
　8．心理療法と認知行動療法

Ⅲ　疾患各論・疼痛疾患
　1．頭痛
　2．顔面痛
　3．歯科口腔外科領域の痛み （舌痛症，バーニングマウス症候群，抜歯後疼痛，顎関節症含む）
  4．頸部～上肢痛 （胸郭出口症候群含む）
　5．肩関節周囲の痛み
　6．胸部・背部の痛み
　7．腹部の痛み
　8．腰痛・腰下肢痛
　9．陰部・肛門周囲の痛み
　10．股関節周囲の痛み
　11．膝関節周囲の痛み
　12．足関節周囲の痛み
　13．筋・筋膜性疼痛 （myofascial pain syndrome）
　14．神経損傷による痛み
　15．帯状疱疹痛と帯状疱疹後神経痛
　16．多発性硬化症
　17．四肢の血流障害に伴う痛み
　18．系統的疾患に伴う
　19．癌性疼痛
　20．心因性疼痛

Ⅳ．各疾患論・非疼痛疾患
　1．末梢性顔面神経麻痺
　2．顔面痙攣と眼瞼痙攣 （Meige syndrome 含む）
　3．突発性難聴と耳鳴症
　4．アレルギー性鼻炎
　5．網膜動静脈閉塞症と網膜色素変性症
　6．痙性斜頸
　7．痙性麻痺
　8．吃逆
　9．排尿障害
　10．月経困難症と更年期障害
　11．心身症