DVD-ROM の情報量をフル活用した,  「痛みの解説書」 . 痛みの専門家のみならず, 全ての臨床家が実践で使ってほしい一冊.

〈主な目次〉

Ⅰ．痛覚受容器
　1．急性炎症性疼痛の分子メカニズム
　2．寒冷に対する痛覚過敏の末梢神経機構の解析 －気象変化による疼痛憎悪機構への１アプローチ－

Ⅱ．イオンチャネル・トランスポーター
　1．ナトリウムチャネルと痛み －後根神経節電位依存性 Na チャネル，Na_v 1.9，の発現とその機能－
　2．脊髄鎮痛機構におけるイオントランスポーターの役割

Ⅲ．痛みの可塑性
　1．末梢への侵害刺激と後根神経節における ERK のリン酸化
　2．炎症モデルラット痛覚可塑性と BDNF の作用
　3．慢性疼痛とミクログリア：ATP 受容体の関与

Ⅳ．内因性物質による痛みの制御
　1．ラット神経因性疼痛モデルにおける NFκB の役割
　2．ノシセプチンとノシスタチンの痛覚調節機構
　3．Orexin の侵害刺激伝達における役割について
　4．痛覚伝達に対する脊髄でのプロスタグランジンの役割

Ⅴ．鎮痛・疼痛モデル
　1．モルヒネ耐性とモルヒネ非感受性神経因性疼痛
　2．帯状疱疹後神経痛の鎮痛薬反応性：モルヒネとジクロフェナクに対する反応性低下に関する一考察

Ⅵ．痛みの中枢性認知
　1．覚醒サルを用いた大脳皮質侵害受容ニューロン活動解析
　2．痛みの中枢経路と慢性痛 －immediate early genes の発現を手がかりとして－
　3．痛覚刺激による誘発脳磁場

Ⅶ．痛みのイメージング
　1．Neuroimaging による神経因性疼痛評価の試み
　2．中枢疼痛 （視床痛） のメカニズム －神経生理と機能イメージングからの考察－

Ⅷ．痛みの臨床
　1．腰椎椎間板ヘルニアによる腰・下肢痛の病態 －臨床の観点から－
　2．ニューロパシックペイン患者にみられるアロディニアと交換神経ブロック

Ⅸ．疼痛制御への新しい戦略を語る
　慢性痛の概念は変わった －アメリカの 「痛みの 10 年」 宣言－