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HOME >麻酔科学・臨床麻酔>臨床麻酔>ブドウ糖初期分布容量の基礎と臨床周術期体液管理への応用

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基礎と臨床
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ブドウ糖初期分布容量の
基礎と臨床
周術期体液管理への応用

[ 臨床麻酔 ]

【著】石原弘規 弘前大学大学院医学研究科                  麻酔科学教室(准教授)

A 5 判 ・ 160 頁 ・ 定価( 本体 2,800 円 + 税 ) 2012年 4 月発行

ISBN: 978-4-88003-865-0

ブドウ糖初期分布容量(IDVG)により,体液管理が安全で短時間に施行可能となる.著者の長年の研究に基づき,その基礎から臨床応用までを詳しく解説する.

〔主な目次〕

第1章 ブドウ糖初期分布容量(IDVG)とはなにか

第2章 指示薬希釈による体液量測定
A 指示薬による体液測定
B ミキシング時間
C 平均到達時間
D 投与時間

第3章 初期の研究
1.著者による初期研究
2.Hahn による批判
3.批判への反論

第4章 静注されたブドウ糖の動態
1.静注後の分布,ブドウ糖の取り込み
2.肝臓における糖新生抑制
3.尿中への糖喪失
4.その他の影響

第5章 IDVG 実際の測定法
1.1分画モデルを用いた測定法
2.IDVG の簡易算出法
3.血糖値による IDVG の簡易算出法
4.IDVG 算出時の注意点

第6章 IDVG の正常値と再現性
1.体重を基準とした IDVG 評価
2.IDVG の再現性

第7章 IDVG と細胞外液との関係
1.脱血実験
2.輸液負荷実験
3.脱血と輸液負荷実験
4.IDVG と IDVS の関係

第8章 IDVG と血漿量
1.脱血実験
2.輸液負荷実験
3.ICG による血管内容量測定の問題点

第9章 IDVG と心拍出量
1.脱血実験
2.鬱血性心不全を除いた非術後患者
3.鬱血性心不全や水分貯留患者
4.食道癌術後患者において血漿量,循環血液量
5.心臓・胸部大血管手術患者
6.低心拍出量時における IDVG の算出
7.IDVG と心拍出量

第10章 ICG による血漿量測定と蛋白質漏出
1.エンドトキシン投与実験
2.ヒスタミン投与実験
3.熱傷患者
4.肺血症患者
5.心臓手術術後
6.プロポフォール,フェンタニルによる麻酔導入時
7.ICG による血漿量測定時の過大評価の診断

第11章 IDVG と体液再分布
1.α遮断薬による実験
2.大手術後の体液再分布の検討

第12章 IDVG と胸郭内体液量
1.胸郭内水分貯留患者における検討
 A 生体インピーダンス法による胸郭内水分量測定
 B 胸郭水分貯留と IDVG の関係
2.IDVG と胸郭内出血量
 A 胸郭内出血量の測定法
3.脱血とその後輸液負荷の雑種犬での実験
4.食道癌手術術後早期の低血圧とその後の輸液負荷
5.IDVG と ITBV の関係

第13章 IDVG と低血圧発生予測,輸液反応性
1.食道癌術後早期の血管内容量低下に伴う低血圧発生予測
2.腹部大動脈瘤手術術後
3.心臓手術術後の輸液反応性の検討
4.この論文に対するコメント
5.心臓手術術後の輸液負荷,IDVG 再現性の検討
6.van Tulder らの論文に対する反論
7.食道癌手術術後早期における輸液反応性の検討
8.脳外科手術患者の麻酔導入後における IDVG と PPV の関係
9.血管内容量低下に伴う低血圧予測と輸液反応性
10.補足:呼吸性変動とその測定条件

第14章 臓器不全時の IDVG
1.血液透析前後での IDVG
2.生体肝移植患者術後早期における IDVG,PV-ICG
3.経皮的心肺補助(PCPS)施行時の IDVG

第15章 IDVG 測定の意義と症例
1.症例
 A 急性腎不全,鬱血性心不全を伴った低心拍出量症例
 B 急性腎不全を伴い,高用量のカラテコラミン投与を要した拡張型心筋症症例
 C 大量出血により心停止をきたし,蘇生後低血圧,著明な代謝性アシドーシスをきたした症例
 D 水分貯留を伴う羸痩症例
 E 腹部大動脈手術後の急性副腎不全症例
 F 開心術後低血圧を呈した低心機能症例
 G IDVG 正常にかかわらず低血圧に対して輸液負荷を行った症例



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