麻酔科学・臨床麻酔 _ 麻酔科学
日本麻酔科学史の知られざるエピソード
【戦後篇】
[ 麻酔科学 ]
A 5 判 ・ 272 頁 ・ 定価 (本体 5,200 円+税) 2014 年 10 月 発売
ISBN: 978-4-88003-888-9
本書は「知られざるエピソード(史実)」を提供することで、
「日本麻酔科学史」に「彩」を添え、さらに「麻酔科学の歩み」の輪郭が鮮明に見えてくる。
〔主な目次〕
はじめに
凡 例
Ⅰ 日本における麻酔科学の誕生とその後の発展
Ⅱ ピストル自決を図った東條英機は外科手術を受けたか
Ⅲ Percival S. Bailey 教授の来日は何を意味するか-東京大学医学部麻酔学講座開講への偶然の連続-
Ⅳ 本邦最初の気管挿管による麻酔に関する知見-林 周一,綿貫 喆の業績-
1)はじめに
2)林博士らによる全身麻酔器の製作
3)気管挿管の技術
4)最初の気管麻酔の実施
5)文部省科学研究費総合研究肺結核外科的療法研究会における報告
Ⅴ 前田和三郎監修『最も新しい外科と麻酔』について
Ⅵ 清水健太郎はいつ「麻酔科の独立」を決心したのか
Ⅶ 糸川英夫,清水健太郎と脳波による麻酔深度測定の研究
Ⅷ 近代麻酔科学草創期の静脈麻酔-サイオペンタール,サイアミラール国産化と臨床応用-
Ⅸ 第3回 Unitarian Service Committee 医学使節団来日の真相-日本の麻酔科学に及ぼした影響-
1)Unitarian Service Committee
2)第3回 USC 使節団派遣の発端
3)使節団のスケジュール
4)活動の内容
5)日本側の資料との照合
6)Dr.Artusio の感想
7)日本の麻酔科学に及ぼした影響
Ⅹ 短命に終わった英文ジャーナル
Ⅺ 「特殊標榜科」としての「麻酔科」認可の背景
1)1942 年の「国民医療法」と診療科名
2)1948 年の「医療法」と診療科名
3)日本麻酔学会のアンケート調査と人的資源
4)標榜科認可への運動開始
5)「医道審議会」とその構成医院
6)1958 年 9 月 25 日から 1959 年 1 月 13 日までの運動
7)1959 年 1 月 16 日の「内定」直前の運動
8)特殊標榜科「内定」から「決定」までの動向
9)「決定」の動き
10)「麻酔指導医」の誕生とその名称の由来
Ⅻ 日本人研究者による英文著編書の出版-山村秀夫による英文編著と尾山 力による英文著書-
ⅩⅢ 日本医学会総会で取り上げられた「麻酔」関連の演題
附 本書で言及した事項の年表