麻酔科学・臨床麻酔 _ 臨床麻酔
力の300題
麻酔科総合講義
~国試突破から初期研修サバイバルまで~
[ 臨床麻酔 ]
B 5 判 ・ 392 頁 ・ 定価(本体 4,300 円+税) 2016 年 11 月 発売
ISBN: 978-4-88003-913-8
国試問題を手がかりに,研修医になってからも使える活きた知識,将来どの領域を専攻した場合でも応用できる臨床医としての土台を身につけられる講義!
―まもなく医師の道を歩き始める全国の医学部6年生だけでなく,麻酔科をローテート中の初期研修医の皆さん,さらに講義や臨床実習で日々学生の指導にあたっておられるベテランの麻酔科医の方々に…
〔主な目次〕
PartⅠ 麻酔科国家試験問題 Review
【A】麻酔薬の薬理学
【B】筋弛緩薬とその拮抗薬
1.非脱分極性筋弛緩薬:ベクロニウム,ロクロニウム
2.スキサメトニウム(=サクシニルコリン)
3.筋弛緩薬の拮抗薬
【C】周術期に関連のある薬物
1.手術前に中止を考慮すべき薬物
2.手術直前まで継続すべき薬物
【D】気道確保
1.ラリンジアルマスク(laryngeal mask airway:LMA)による気道確保
2.気管挿管の適応
3.経口気管挿管の方法
4.気管挿管の成否の確認方法
5.上気道閉塞と侵襲的気道確保
6.挿管困難症とその予測
【E】麻酔の安全(麻酔器の安全装置,モニター)
1.低酸素血症の予防措置
2.安全な麻酔のためのモニター
3.パルスオキシメータ:血液中に酸素が足りているか?
4.カプノメータ(二酸化炭素濃度測定器):呼吸をしているか?
【F】全身麻酔合併症
1.悪性高熱症
2.誤嚥性肺炎
【G】局所麻酔薬
1.神経遮断の順番
2.アドレナリン添加の目的と禁忌
3.局所麻酔薬各論
4.局所麻酔薬中毒
5.局所麻酔薬アレルギー
【H】脊髄くも膜下麻酔,硬膜外麻酔,伝達麻酔
1.脊髄くも膜下麻酔
2.硬膜外麻酔
3.脊髄くも膜下麻酔・硬膜外麻酔の禁忌
4.脊髄くも膜下麻酔,硬膜外麻酔の合併症,副作用
【I】小児,妊婦,高齢者の麻酔
1.小児の特徴と麻酔管理
2.妊婦の特徴と麻酔管理
3.老人の特徴と麻酔管理
【J】特殊疾患の麻酔
1.喘息および COPD 患者の麻酔管理
2.虚血性心疾患患者の麻酔管理
3.糖尿病患者の麻酔管理
4.肥満患者の麻酔管理
5.頭蓋内疾患(頭部外傷,脳腫瘍)患者の麻酔管理
【K】緩和医療・痛みの治療
1.WHO 方式癌疼痛治療指針
2.鎮痛薬の薬理学:特に非ステロイド性抗炎症薬 NSAIDs
3.術後の急性痛とその治療
4.非癌性疼痛疾患
5.神経ブロック療法
Part Ⅱ 麻酔関連領域一般問題 Review
【A】麻酔に関連した解剖,生理
1.中心静脈穿刺および中心静脈圧測定
2.呼吸生理
3.血液ガスと酸塩基平衡
【B】輸血とその合併症
1.輸血検査
2.血液製剤の種類と使用法
3.緊急時の輸血
4.不適合輸血
5.その他の輸血反応
6.GVHD:移植片対宿主反応
7.輸血感染症
8.自己血輸血
9.大量輸血の副作用
【C】ショック総論
1.ショックの定義と分類
2.ショックの徴候,身体所見,血行動態の特徴
3.ショックにおける臓器障害
4.ショックの治療
【D】術後管理
1.頻度の高い術後合併症
2.人工呼吸の基礎
【E】周術期呼吸器系合併症
1.急性呼吸促迫(または窮迫)症候群(acute respiratory distress syndrome:ARDS)
2.手術中,手術直後の呼吸不全の原因
【F】周術期循環器系合併症
【G】その他の周術期合併症
1.深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症
2.神経損傷
Part Ⅲ 臨床問題 Review
【A】呼吸不全と血液ガス
【B】輸血とその合併症
【C】気道確保
1.内因性疾患と緊急気道確保
2.外因性疾患と緊急気道確保
【D】アナフィラキシーおよびアナフィラキシーショック
【E】循環血液量減少症(出血性)ショック
【F】肺血症性ショック
【G】周術期呼吸器系合併症と人工呼吸管理
1.周術期呼吸器系合併症
2.人工呼吸管理
【H】周術期循環器系合併症
【I】周術期肺血栓塞栓症
Part Ⅳ 麻酔科関連必修問題 Review
【A】バイタルサイン
1.バイタルサイン
2.意識レベル
3.全身性炎症反応症候群(systemic inflammatory response syndrome:SIRS)
4.バイタルサインの異常を問う必修臨床問題
【B】薬物投与量・投与法
1.薬物投与量の計算
2.薬物の投与方法
【C】基本的手技
【D】インフォームド・コンセントとチーム医療
1.インフォームド・コンセント
2.チーム医療
【E】医の倫理
1.医師の職業倫理指針
2.医師憲章と医師のプロフェッショナリズム
3.個人情報の守秘義務
【F】医療安全
1.医療事故・異常死の届け出
2.各論 事例分析
【G】脳死・臓器移植・終末期倫理
1.脳死と臓器移植
2.終末期医療倫理
【H】心肺蘇生のガイドライン 2015 年版
【I】院内感染