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術中神経モニタリング
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明日からできる!
術中神経モニタリング
知って得する基本と秘訣

[ 臨床麻酔 ]

【監修】川口昌彦 奈良県立医科大学麻酔科学教室教授
    中瀬裕之 奈良県立医科大学脳神経外科学教室教授
【編集】高谷恒範 奈良県立医科大学附属病院中央臨床検査部主任主査

A 5 判・272 頁・定価 (本体 3,700 円+税) 2017年 12月 発売

ISBN: 978-4-88003-914-5

術中神経モニタリングは外科医だけでなく,麻酔科医,臨床検査技師,臨床工学士などのチーム医療で施行される場合が多く,円滑な実施のためには,知識や方法の統一が重要.術中での神経モニタリング実施に必要なモニタリングの基礎的事項,解剖,疾患や術式および各神経モニタリング方法と実施上の注意点を解説したマニュアル.

 

第1章 神経モニタリングを始める前に
1 モニタリング実施前の環境設備,機器の準備
①ポイント②目的③検査法の条件④検査用機器⑤環境設備の秘訣とポイント⑥雑音状況⑦術中神経モニタリング実施前の準備⑧モニタリングの実施⑨モニター変化の評価法⑩アーチファクト軽減のポイント
2 モニタリングの基礎
①概要②秘訣とポイント③目的④適応手術⑤方法
3 モニタリングの設定条件
①ポイント②電位の種類と特徴・設定
4 波形の基礎
①ポイント②運動誘発電位(motor evoked potential:MEP)③体性感覚誘発電位(somatosensory evoked potential:SEP)④脳幹聴覚誘発電位(brainstem auditory evoked potential:BAEP)⑤視覚誘発電位(visual evoked potential:VEP)
5 刺激の基礎
①刺激法のポイント②電気刺激③上下肢刺激④音刺激⑤光刺激

第2章 神経モニタリングに必要な解剖
1 脳外科手術
①大脳皮質(cerebral cortex)②各種の伝導路③脳神経(cranial nerve)④脳血管
2 脊髄脊椎手術
①脊椎脊髄の解剖②神経,筋支配の関係③脊髄への血液循環④体性感覚誘発電位(SEP)⑤運動誘発電位(経頭蓋電気刺激療法,transcranial-MEP:Tc-MEP)
3 大血管手術
①大動脈②手術の対象

第3章 神経モニタリングに必要な麻酔の知識
1 全身麻酔薬と神経モニター
①鎮静薬②鎮痛薬
2 筋弛緩薬と神経モニター
①筋弛緩の特徴②筋弛緩薬と神経モニタリング③筋弛緩モニタリング
3 神経モニターにおける全身管理
①血圧②体温

第4章 機器設置,電極設置の進め方
1 総論
①手術前日までの確認事項②手術当日の機器設置の進め方③アーチファクト対策
2 電極設置の行い方
①電極の種類②国際10-20法:脳波電極設置③上下肢筋電図の記録④アース線(保護設置)
3 刺激電極設置の行い方
①運動誘発電位(MEP)の経頭蓋刺激電極設置②運動誘発電位(MEP)の脳表刺激電極設置③体性感覚誘発電位(SEP)の刺激電極設置④視覚誘発電位(VEP)の刺激電極設置⑤聴性誘発電位(ABR)の刺激電極設置
4 アーチファクト対策
①ポイント②ノイズの種類③アース線(保護設置)④ノイズ除去対策⑤基線のアーチファクト対策

第5章 各神経モニター実施の基本
1 運動誘発電位
①秘訣とポイント②目的③適応④施行法⑤波形⑥波形変化の評価法
2 体性感覚誘発電位
①概要②適応③測定方法④波形の評価
3 視覚誘発電位
①目的②適応③全身麻酔科 VEP モニタリングの準備④網膜電図の併用は必須⑤プロポフォールによる全身静脈麻酔⑥さあ,VEP を記録しよう⑦VEP の評価方法⑧VEP 振幅の有意低下を術者に報告,その前に!
4 聴性脳幹反応
①基本的なセットアップ②ポイント
5 顔面神経モニタリング
①概要②顔面神経の解剖③顔面神経モニタリングの適応④顔面神経モニタリングの種類⑤顔面神経モニタリングの実際⑥異常時の対応
6 フリーラン EMG
①フリーラン EMG の適応②方法③必要な解剖的知識④神経モニタリングの施行の実際⑤フリーラン EMG の施行時の評価と注意点⑥フリーラン EMG の波形異常が出現した場合の対処法⑦フリーラン EMG の使用の考え方
7 脊髄誘発電位
①脊髄刺激-脊髄誘発電位(spinal cord evoked poitentials after stimulation to the spinal cord:Sp-SCEP)②経頭蓋刺激-脊髄誘発電位(spinal cord evoked potential after stimulation to the brain:Br-SCEP)③脊髄刺激-筋誘発電位(muscles evoked potentials after stimulation to the spinal cord:Sp-MsEP)
8 皮質脳波
①術中皮質脳波の測定・記録の有用性②術中皮質脳波の空間解像度③術中皮質脳波記録の方法④術中皮質脳波の限界
9 下位脳神経モニタリング
①下位脳神経とは?②下位脳神経モニタリングの施行法③神経モニタリングの実際④モニターにおけるピットフォール(Pitfall)
10 球海綿体反射
①球海綿体反射とは②球海綿体反射モニタリング③モニタリングの実際④BCR の波形⑤全身麻酔の影響

第6章 各神経モニタリングの進め方‐脳外科編‐
1 血管障害
①概要②脳動脈瘤③脳動脈瘤④脳動脈瘤のクリッピングに用いられる術中モニタリング⑤脳動脈瘤術中モニタリングの実際⑥異常時の対応⑦内頚動脈狭窄症に対する内膜剥離術(CEA)⑧CEA におけるモニタリングの必要性⑨CEA におけるモニタリングの種類⑩モニタリングの異常⑪変化時の対応⑫画像による評価
2 脳腫瘍
①術中神経モニタリングが必要な脳腫瘍②脳腫瘍手術③手術に必要なポイント④異常時の対応⑤実際の症例
3 てんかん
①てんかん外科治療における術中神経モニター

第7章 各神経モニタリングの進め方‐脊椎脊髄機能編‐
1 脊椎手術
①脊柱側弯症手術②椎弓形成手術(laminoplasty)
2 脊髄腫瘍
①脊髄腫瘍の概要②手術法③必要なモニタリング④モニタリングの実際⑤変化時の対応
3 大血管手術
①脳血流を評価する方法②下行大動脈の手術③下行大動脈手術におけるモニタリング④下行大動脈の手術における MEP 測定のピットフォール

第8章 多職種間コミュニケーションの進め方
1 手術安全チェックリスト
①手術安全チェックリストとは?②手術安全チェックリストの効果は?③神経モニター用手術安全チェックリスト
2 異常発生時の対応パス
①クリニカルパスとは?②神経モニターにおけるコミュニケーションエラー③異常発生時のチェックリスト



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