麻酔科学・臨床麻酔 _ 臨床麻酔
現在の輸血療法
適正な輸血療法の実施に向けて
[ 臨床麻酔 ]
A 5 判 ・ 296 頁 ・ 定価 (本体 4,700 円+税) 2008 年 6 月
ISBN: 978-4-88003-814-8
重症患者の生命を守る主役が麻酔科医であり, その際の決め手となるのが輸血療法である. 麻酔科医は, 大出血時でも冷静沈着に周囲の医師や看護師らに指示を与えるコマンダーとしての役割が期待されている.
〈主な目次〉
Part 1 輸血に関わる現在の法制度
1 輸血療法に関連する政策・法律など
2 薬事法・血液法における血液事業に携わる関係者の責務
3 医療関係者の責務
4 輸血管理料
5 日赤血液センターの責務と活動
Part 2 総論
1 外科患者の血液成分産生能力
2 循環血液量の求め方
3 外科輸血の考え方
4 出血対処法の実際
5 輸血を行うにあたって
6 外科出血の特殊性
7 出血管理に必要な検査
8 急速大量輸血の問題点
9 高速輸血に伴う諸問題
10 術後の輸血
Part 3 各論
1 心臓手術と輸血
2 肝臓外科(肝移植術を含む)
3 消化器外科における輸血療法
4 産科出血の現状と輸血の問題点
5 特殊な輸血
Part 4 輸血の準備
1 T&S法とMSBOS
Part 5 輸血副作用と合併症の対策
1 輸血副作用の現状
2 不適合輸血
3 輸血関連急性肺障害
4 非溶血性輸血副作用
5 輸血による免疫抑制(理論的な副作用としての見地から)
Part 6 自己血輸血
1 貯血式自己血輸血
2 回収式自己血輸血
3 希釈式自己血輸血
Part 7 血液製剤
1 赤十字血液センターから供給される血液
2 血漿分画製剤(アルブミン製剤)
Part 8 周術期輸血検査の問題点
1 迅速クロスマッチ,寒冷凝集素,自己抗体など
Part 9 輸血の危機管理
1 緊急輸血ガイドライン
2 周術期輸血の現状と問題点
3 新生児の輸血療法
4 救命救急センターでのO(十)RCC輸血の効果と院内体制整備
5 血液センターの集約化と緊急時の輸血体制